エッチングの基本行程をどうむくんとどうむ子ちゃんといっしょ習いましょう。

まず、銅板の裏に壁紙を貼り、版の四辺を鉄ヤスリを使って斜めに削り落とします。

角を落とすのは刷りの時に紙やフェルトを痛めないためなんだよ。
ふーん。それが銅版画特有のプレートマークになるわけね。

銅板にグランドという防蝕のための液体を全面に流しびきします。

わ〜!ムズカシそう…。
慣れればカンタン!多めにたらすのがコツだよ。

ニードルで描写します。
版についた傷や描き損じは黒ニスで腐蝕の前にとめておきます。

銅の地が見えるくらい、ある程度筆圧はしっかりとね。
ニードルで描いた所だけが腐蝕されてミゾになるのね。

腐蝕液に版全体が浸かるように沈めます。
筆圧、液温などによって腐蝕にかかる時間は違います。

腐蝕中は顔を近づけないでね。
腐蝕液に触れた後はしっかり手洗いしましょう。

腐蝕液から取り出し、よく水洗いします。プリントクリーナーをかけてウエスでグランドを拭き取ります。

うっかり者は腐蝕がまだなのにグランド落としちゃいそうね。
拭き取る前にニードルでミゾをつついて確認するといいよ。

ウォーマーの上で温めた版にゴムベラを使ってインクを詰めていきます。

どうして版を温めるの?
インクをやわらかくしてミゾに詰まりやすくするんだよ。

寒冷紗で余分なインクを拭き取ります。仕上げは人絹などを使ってきれいに拭きます。

インクの拭き取りすぎに注意。力を入れすぎないように。
プレートマークはしっかり拭いてね。

プレス機の上に版を置き、版の上によく湿らせておいた紙をのせます。

なぜ紙を湿らせておくの?
紙にインクがつきやすくするためだよ。

フェルトを被して、プレス機のハンドルをゆっくり廻します。

よっこいしょ。なんだかドキドキ!
あわてないでゆっくり、途中で止めないように廻してね。

フェルトをめくり上げて、紙をゆっくり版からはがしていきます。
完成!
紙が湿っているうちに板に水張りして乾かします。

わ〜!刷れてる!感動。
乾かした後は鉛筆でサインを入れて完成で〜す。

銅夢版画工房ではエッチングの他に、エングレーヴィング、ドライポイント、
アクアチント、メゾチントなど、様々な銅版画の技法を指導しています。

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